1988年・カナダ恐竜ツアー(初めての海外旅行)のページ



初めての海外旅行、ABロードに載っていた記事(下の画像)を同僚から教えてもらい、清水の舞台から飛び降りたつもりで参加することにしました。旅行費用は、当時では高い45万8千円でした。でも、大げさに言えば人生を変えるぐらいの意義ある旅行でした。



カナダの地図

白いアンダーラインの街を訪れた


旅 行 日 程 ( 恐 竜 編 )

きらきらする星をクリックするとその部分にワープします!



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旅 行 日 程 ( 観 光 編 )



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8/12・シアトル・シータック空港

8/12・18時50分にユナイテッド エアラインで成田空港を発ち、日付変更線を越え、同日11時30分にシアトルのシータック空港に着いた。飛行時間は8時間40分である。とても長く感じた。空港からは、バスでバンクーバーに向けて出発した。バスの窓から撮影したシータック空港のユナイテッド エアラインの機体。
8/12・シアトル市街

バスの窓から撮影したシアトル市街。バスで高速道路5号線を北上、バンクーバーに向かう途中、シアトルのドーム球場が見えた。
8/12・アメリカ・カナダ国境

高速道路の途中にあるアメリカ・カナダ国境、出入国検査は、バスを降り一人一人歩いて検査を受ける。右側の建物がアメリカ、左の建物がカナダ、ちょうど国境部分の空間、花で飾られていた。
8/12・バンクーバー国際空港管制塔

15時にバスでバンクーバー国際空港に着いた後、18時、エアー カナダのAC216便で、カルガリーに向かう。飛行機の窓から撮影した管制塔。20時17分にカルガリー空港に着いた。バスに乗り、21時15分、デルタ ボウ ホテルに着いた。時差ぼけで、眠かったがホテルのレストランで夕食を取り、すぐに寝る。
8/13・カルガリータワー

8/13、7時30分朝食の後、9時に歩いてカルガリータワーに向かう。下から見上げたカルガリータワー、入場料は、2.75C$(約300円ぐらい)であった。
8/13・展望台からのカルガリー市街

カルガリータワーの展望台から北のボウ川の方向を見る。茶色のデルタ ボウ ホテルが、中央の白いビルの右にある。
8/13・カルガリー動物園入口

午前中、カルガリー市街の東、ボウ川の中州のセント・ジョージ島にある、カルガリー動物園を見学に行く。入口には、マンモスの実物大模型があり、鼻と前足の間をくぐれるようになっている。良くできている。
8/13・プレヒストリックパーク入口

カルガリー動物園の中の見所は、プレヒストリック・パークである。
野性的な風景の中、恐竜の実物大模型が生きているかのように配置されている。
タイムマシンで太古の世界に行った気分になる。
8/13・ティラノサウルス

ティラノサウルス科、全長10~13m、肉食。
針葉樹の森の中に出現した、ティラノサウルス レックス(Tyrannosaurus rex)、立ち姿は、古い体型である。
現在の復元姿勢とは異なるが、充分迫力がある。周囲の針葉樹が小さめなので白亜紀の森の中に出現した雰囲気が良く出ている。
ちょっと頭でっかちか?
白亜紀最末期の肉食竜の中で最大のもの。
眼窩が前方を向き立体視の能力があったと考えられている。眼窩上突起がやや強調されている。
8/13・トリケラトプス

ケラトプス科、全長8~9m、草食。
被子植物の草原の中に出現した、トリケラトプス ホリダス(Triceratops horridus)良く発達した眼上角と短い鼻角が特徴。
白亜紀最末期に数多くいた恐竜の一つである。開口部のないえり飾りは、角のつつきあいの防御にはなったが、捕食者から首を守るには強度が足りなかった。ディスプレイ行動に役立ったと考えられている。
8/13・ステゴサウルス

ステゴサウルス科、全長9m、草食。
ジュラ紀後期の森の中に出現した、ステゴサウルス ステノプス(Stegosaurus stenopus)背中には、大きな五角形の骨板が交互に並び、尾の先には1mほどのスパイクが2対ついている。皮膚上には、防御用の装甲と考えられる小骨片や硬いコブがあり、首の下面にも多くの小骨片が存在していた。
8/13・エラスモサウルスとティロサウルス

広弓亜綱、長頸竜類(首長竜類)のエラスモサウルス(Elasmosaurus)と双弓亜綱、モササウルス類のティロサウルス(Tylosaurus)が海で闘っている。いずれも肉食。
白亜紀の海の中でアンモナイトやイカなどの軟体動物や魚を食べていたと考えられている海棲爬虫類。恐竜とは違うグループ。
8/13・タニストロフェウス

広弓亜綱、プロラケルタ形類、全長1~5m、肉食。
タニストロフェウス(Tanystoropheus
三畳紀に出現した、やがてワニや恐竜に至る爬虫類の一種(原始竜)。イタリアやドイツの三畳紀中期の地層から発掘され、首の長さが3mもあり、海の岩場の潮だまりに頭を突っ込み、魚などを食べていたと考えられる。
8/13・セントロサウルス

ケラトプス科、全長5m、草食。白亜紀後期、アルバータ州で見つかるセントロサウルス アペルタス(Centrosaurus apertus)、縁に鋲のような小骨片が付いた短いえり飾りと、えり飾り上部から下向きに伸びる1対のスパイクが特徴。眼上角はなく、鼻角は良く発達し長い。群れで氾濫した川を渡ろうとして溺死したと考えられる数百体のボーンベッドが発見されている。
8/13・スティラコサウルス

ケラトプス科、全長5m、草食。白亜紀後期、アルバータ州で見つかるスティラコサウルス アルバーテンシス(Styracosaurus albertensis)、オスは派手なえり飾りを持つ。縁の上部にスパイク6本が角状に飛び出し、大きい開口部が発達した短いえり飾りが特徴。眼上角はなく、鼻角は良く発達し長い。群れで生活していたと考えられ、ボーンベッドが発見されている。
8/13・アパトサウルス

ディプロドクス科、全長21m、草食。ジュラ紀後期、ユタ州で見つかるアパトサウルス ロウイサエ(Apatosaurus louisae)、旧称「ブロントサウルス」。ディプロドクスに似た小さな頭骨の上部に鼻孔が開口し、釘状の前歯が特徴である。足跡の化石から、群れで生活していたと考えられる。
8/13・エドモントサウルス

ハドロサウルス科、全長12m、草食。
被子植物の草原の中に出現した、エドモントサウルス レガリス(Edmontosaurus regalis)。
白亜紀最末期に数多くいた恐竜の一つである。
4本足で生活するが、写真のように後肢2本で立ち上がることもあった。
比較的長い前肢には4本の指がある。長い後肢には3本の指がある。
平たい頭部と、幅が広いくちばし状の吻部が特徴。
頬歯は集合化し、予備の歯を含め1000本の歯がおろし金状になっている。
北極圏(アラスカ)にまで生息範囲を広げていたのか、季節の渡りをしていたとも考えられている。
8/13・コリトサウルス

ハドロサウルス科、全長9m、草食。白亜紀後期。被子植物の森の中に出現した、コリトサウルス カスアリウス(Corythosaurus casuarius)。
良く発達した半円形のトサカが特徴で、内部に鼻道が通り、前上顎骨と鼻骨で形成されている。ディスプレイや鳴き声の共鳴器官として使われ、性別や年齢によって、トサカの形状に違いがある。
8/13・アンキロサウルスの前で撮影

アンキロサウルス科、全長9m、草食。白亜紀最末期。同科の中で最大級、アンキロサウルス マグニべントリス(Ankylosaurus magniventris)。
頭部は前後に短く、高さと横幅がある。側頭部と頬の後部からスパイクが突き出している。背中の装甲や側面のスパイクは、一部しか発見されていない楕円形のプレート等から推測したものである。
8/13・ドラムヘラーへ向かう国道72号線

カルガリーから東のドラムへラーへ向かう、国道72号線は、数十Kmも直線が続く。時速100Kmで走るので、対向車との相対速度は時速200Kmにもなる。遥か彼方の対向車であっても追い越しにより正面衝突の事故が発生する。事故防止のため、すべての車は昼間でもライトを付けて走る。
8/13・ホースシューキャニオン

国道9号線を東に向かいドラムへラーの街の西にあるホースシューキャニオン(Horseshoe Canyon)「馬蹄峡谷」、浸食により馬の蹄の形になった、白亜紀後期の砂泥岩互層が見られる。車で来ていた化石商(Mid-land scientific service of CANADA ltd.)が恐竜の化石等を販売していた。
8/13・化石商がつけたラベル

ホースシューキャニオンに来ていた化石商から購入した恐竜の化石に付いていたラベル。
ティラノサウルス類の歯とある。この辺から、ティラノサウルスは出るのか尋ねたが、ほとんどがアルバートサウルスだが、時には出るとのことだった。
8/13・化石商から買った化石

ホースシューキャニオンの展望台に来ていた化石商(Mid-land scientific service of CANADA ltd.)から100$で購入した恐竜の化石。ティラノサウルスと化石商は言っていたが、断面の形状が太いティラノサウルスと平べったいアルバートサウルスの中間ぐらいなので、一番多く出るアルバートサウルスとしてラベルを付けておいた。あと、チャンプソサウルス(Champsosaurus )の脊椎骨1個を1$で買った。
8/14・ティレル博物館入口

朝早く、ドラムへラーインホテルを出て、レッドディアー川(Red Deer River)を越え、街の北西6Kmにあるティレル博物館に到着。まだ開館していなかった。近くを散歩し、丘の上に登ったりした。この博物館は、1985年に開館した。1884年に石炭層を探していたジョセフ・ティレルがここでアルバートサウルスを初めて発見したのにちなんで名付けた。
8/14・ティレル博物館全景

ミッドランド州立公園内にあるティレル博物館の全景。
白亜紀後期の地層が露出する中に博物館を建てた。
博物館の奥にレッドディアー川が見え、対岸の街がドラムへラーである。
ドラムへラーの街の中心は写真の左上端である。
8/14・ティレル博物館バックヤード見学

博物館に入ると会議室に案内され、教育サービス係長のシッド・アンドリュース(Sid Andrews)氏から発掘調査などの説明を受ける。
その後、一般の人は見ることのできないバックヤードに入る。
化石保管庫の中でケラトプス科のパキリノサウルス カナデンシス(Pachyrhinosaurus canadensis)の腸骨(ilium)の複製(プラスチック製)を腰に当てて説明するアンドリュース氏。
後ろの棚には、クリーニングと保護処理がされた、実物の恐竜化石や、複製を作成する型などが保管されている。
8/14・アルバートサウルス

ティレル博物館のバックヤードのロッカーの上に無造作に置かれた、アルバートサウルス リブラタス(Albertosaurus libratus)の頭蓋骨(skull)の複製。
8/14・ブラック・ビューティー

ティレル博物館のバックヤードでクリーニング中のブラック・ビューティー、ティラノサウルス レックス(Tyrannosaurus rex)のほぼ完全な頭蓋骨。岩が結構硬く、1982年に発掘し、2年間もクリーニングを続けている。クローズネスト峠の白亜紀最末期の流されて堆積した地層から産出。黒光りする歯がかなり大きく完璧な状態である。
8/14・アルバートサウルスの複製

ティレル博物館のバックヤードのテーブルの上に並べられたアルバートサウルス リブラタスの頭蓋骨と下顎の白いプラスチック製の複製。
8/14・ケラトプス科の化石

ティレル博物館のバックヤードのテーブルの上に並べられたケラトプス科の実物化石。
保護処理を施してあり、茶色に輝いている。
手前に下顎と角が見える。
8/14・チャンプソサウルス

クリーニング、保護処理を施し、保管棚の引き出しの中に並べられたチャンプソサウルス(Champsosaurus )の全身骨格の実物化石。
白亜紀後期、体長60~70cm、ワニの仲間の水生爬虫類。
魚を食べていたと考えられる。
右の白い箱の中に頭骨が入っている。
8/14・ラムベオサウルス

クリーニング、保護処理を施し、保管棚の中に置かれたラムベオサウルス ラムベイ(Lambeosaurus lambei)の頭骨の実物化石。
白亜紀後期、全長9m、草食。良く発達した二股のトサカが特徴で、内部に鼻道が通り、大部分が前上顎骨で形成されている。ディスプレイや鳴き声の共鳴器官として使われ、性別や年齢によって、トサカの形状に違いがある。
8/14・ラムベオサウルス

テーブルの上に置かれた石膏のカバーが付いたラムベオサウルス ラムベイの連続した尾椎(caudal vertebrae)の実物化石。
筋肉・腱の化石が残っている。神経棘(neural spine)を挟むように束になった細長い筋状のものがそうである。この腱のおかげで尾がピンと水平に保たれている。
8/14・アンキロサウルス

保管棚の中に置かれたアンキロサウルス マグニべントリス(Ankylosaurus magniventris)の頭骨の実物化石。
側頭部と頬の後部からスパイクが突き出している。
8/14・カスモサウルス

ティレル博物館のバックヤードの通路に並べられた、カスモサウルス ベリー(Chasmosaurus belli)の頭蓋骨(skull)の複製。
ケラトプス科、全長5m、草食。
白亜紀後期のアルバータ州の地層から産出する。
開口部のある長いえり飾りと1対の長い眼上角と短い鼻角が特徴である。
奥に見られる、より開口部が大きく、眼上角が短めなものは、同種のもので、雌雄の違いと考えられている。
8/14・恐竜人間(dinosauroid)

ティレル博物館のscience hall に展示してある恐竜人間(ダイノサウロイド)。
白亜紀末期の獣脚類ステニコサウルス(Stenonychosaurus)は、最も賢い恐竜と考えられ、絶滅せずに進化したら、このような恐竜人間になったと想像された。
作者は、芸術家のロン セーガン(Ron Seguin)と古生物学者のデール ラッセル(Dale Russell)である。
ステノニコサウルスは、現在トロオドン(Troodon)と同じ恐竜と考えられ、トロオドンに統一された。
大きな目は、前を向き、立体視ができたと考えられる。体重と脳重を比べると恐竜の中では、最も脳重の比率が大きく、恐竜人間の元となった。
8/14・トロオドン(ステノニコサウルス)

トロオドン科、全長2m、肉食。
トロオドン フォルモスス(Troodon formosus)は、白亜紀末期に北アメリカに生息した。
前肢はやや長く、手先の機能指は3本で、小型の獲物の捕食に適していた。
8/14・アロサウルス

ティレル博物館では、恐竜の過去と現在(dinosaurs past and present)という特別展を実施していた。
多くの芸術家の作品を展示してあった。模型や絵画は、かなり精巧に緻密に作られている。
これは、Stephen Czerkas氏製作のアロサウルス フラギリス(Allosaurus fragilis)の実物大模型である。
アロサウルス科、全長7.5m、肉食。
ジュラ紀後期、北アメリカに生息し、当時の最強の肉食竜。
8/14・デボン紀の魚類

デボン紀に魚類は、多様な形を作って発展した。
中央の大きなものは、ドレパナスピス(Drepanaspis)で、ヨーロッパから産出する。異甲目、ドレパナスピス科、全長50cm~1m、デボン紀前期。左下は、胴甲目、ボトレオレピス(Bothryolepis)で、ヨーロッパ、北アメリカなどから産出する。全長40~50cm、デボン紀中期から後期。
8/14・ダンクルオステウス

節頸目、コッコステウス科、全長6~8m、デボン紀後期、アメリカ・オハイオ州のクリーブランド頁岩層から産出した。ダンクルオステウス テレリー(Dunkleosteus terelli)の頭骨の化石・レプリカ。頭骨の全長110cmもある。魚類の板皮類と呼ばれるグループで、骨板で被われた頭部胸部を持ち、骨がそのまま歯を形成している。
8/14・エリオプス と ディメトロドン

手前は、北アメリカ最大の原始両生類、エリオプス(Eryops)で、後方は、肉食爬虫類で「帆」を持つディメトロドン(Dimetrodon)。「帆」は、椎骨の棘突起が伸びたもので、体温調節の役目をしていたのではと考えられている。単弓類(盤竜類)、スフェナコドン類、全長2.5~3.3m、二畳紀前期~三畳紀初期。エリオプスを食べていたかもしれない。
8/14・エリオプス

ワニのように水中と陸上を行き来し、陸上で十分活動できるだけの頑丈な骨格を持っていた。手には指が4本しかない。皮膚の下には、骨性の結節があり、ヨロイのように外敵から身を守っていたと考えられる。迷歯類、ラキトム類、全長1.5m、二畳紀前期~三畳紀初期、魚食性。
8/14・ディロフォサウルス

コエロフィシス科、ディロフォサウルス ウェテリリー(Dilophosaurus wetherilli)。
全長6m、早期の肉食竜、ジュラ紀前期、北米アリゾナで発掘。2つのトサカが特徴。首が長く、前肢・後肢は3本指、恥骨の先端にふくらみがないケラトサウルス類の特徴を示す。全体に華奢な骨格である。右は、ヘテロドントサウルス タッキー(Heterodontosaurus tucki)。南アフリカで発掘、1.2m、早期の草食竜。
8/14・竜盤類の骨盤

恐竜は、骨盤の形から2つに分類されている。トカゲの骨盤に似ている竜盤類と、鳥の骨盤に似ている鳥盤類である。
竜盤類の骨盤は、腸骨の下の前部(写真では右)に先端が膨らんだ恥骨が前方に向いて付き、後部に後方を向いて坐骨が付く。
竜盤類に属する恐竜は、獣脚類と竜脚形類に分けられ、獣脚類は、肉食で、ケラトサウルス類とテタヌラ類に分けられる。現代の鳥類は、このテタヌラ類から発生したと考えられている。竜脚形類は、古竜脚類と竜脚類に分けられ、竜脚類は四足歩行で草食である。
鳥盤類に属する恐竜は、鳥脚類と剣竜類、角竜類、曲竜類、厚(堅)頭類、スケリドサウルス類に分けられ、みな草食である。
8/14・鳥盤類の骨盤

鳥盤類の骨盤は、腸骨の下の前部(写真では右)に二股になった恥骨が付き、前方に向いているのが前恥骨突起で、後方を向いているのが後恥骨である。腸骨の下の後部に後方を向いて坐骨が付く。後恥骨と坐骨が平行になる。
8/14・アルバートサウルスの頭骨

ティラノサウルス科、全長7~8m、肉食。
アルバートサウルス リブラトゥス(Albertosaurus libratus)は、ゴルゴサウルスとして有名になったものと同じである。ティラノサウルスより細身で軽量、頭骨も幅が狭く、眼はそれほど前向きではない。歯の数は多かった。
白亜紀最末期に北米で繁栄した。
8/14・グリポサウルス

ハドロサウルス科、全長7~9m、草食。
グリポサウルス ノタビリス(Gryposaurus notabilis)は、鼻の上が隆起してコブ状になっている。
吻部は、くちばし状で幅はやや広い。
前肢は、長く4本指、後肢は、3本指である。
白亜紀末期に北米で繁栄し、かなりの移動能力があった。
8/14・パラサウロロフス

ハドロサウルス科、全長10m、草食。
パラサウロロフス ワルケリ(Parasaurolophus walkeri)は、頭部に前上顎骨と鼻骨によって形成された1mもある長い筒状の突起(トサカ)を持つのが特徴である。内部には鼻道が通り、先端でUターンして咽喉部へ戻っている。発声器官と結びついて共鳴器官として機能したと考えられている。
白亜紀末期に北米で繁栄した。
8/14・プロサウロロフス

ハドロサウルス科、全長7m、草食。
プロサウロロフス マキシムス(Prosaurolophus maximus)は、頭部に突起(トサカ)を持たない「フラットヘッド」のグループである。両眼の間が隆起しているのが特徴である。
サウルロフスに比べ、小型で細身である。白亜紀末期に北米で繁栄した。
8/14・アナトティタン

ハドロサウルス科、全長9m、草食。
アナトティタン コーペイ(Anatotitan copei)は、旧名アナトサウルス。また、エドモントサウルスは、同じものと考えられている。アヒルに似たハドロサウルス科で最も長く幅広のくちばしを持つのが特徴である。ミイラ化した化石が発見され、皮膚のモザイク状の小結節が均一で背中に行くほど大きくなることもわかった。白亜紀最末期に北米で繁栄した。
8/14・アルバートサウルス

ティラノサウルス科、全長7~8m、肉食。
アルバートサウルス リブラトゥス(Albertosaurus libratus)は、ティラノサウルスより細身で軽量、前肢もより小さくなっている。
眼はそれほど前向きではない。
白亜紀最末期に北米で繁栄した。
8/14・ティラノサウルス

ティラノサウルス科、全長10~13m、肉食、白亜紀最末期、北米。ティラノサウルス レックス(Tyrannosaurus rex)は、陸棲肉食動物最大のもので、雌の方が頑丈な体であった。尾の基部の血道弓の長さによって雌雄が判別できる。ドラムヘラーより上流のハックスレーで1981年に発掘され、頭部はまだ岩の中だが、ほぼ完全な標本の一つ。
8/14・カスモサウルス

ケラトプス科、全長5m、草食。
カスモサウルス ベリー(Chasmosaurus belli)は、長いえり飾りと細長い顔面が特徴であり、長い2本の眼上角と鼻角を持つ。写真の眼上角は短くすらりとした顔面なので雌と思われる。白亜紀末期に北米で繁栄した。
8/14・トリケラトプスの頭骨

ケラトプス科、全長8~9m、草食。
トリケラトプス ホリダス(Triceratops horridus)は、幅広の短いえり飾りと良く発達した頑丈な眼上角と短い鼻角が特徴。白亜紀最末期に北米で繁栄した。
8/14・エドモントニア

ノドサウルス科、全長7m、草食。
エドモントニア ロンギセプス(Edmontonia longiceps)は、頭骨と前半身の装甲が発見されている。吻部の先端は、幅広でくちばし状に突き出している。首から肩にかけ、中央に隆起のある大型の骨板が左右対称に3列並び、側面には4対のスパイクが突き出ている。白亜紀末期に北米で繁栄した。
8/14・コリトサウルス

ハドロサウルス科、全長9m、草食。
コリトサウルス カスアリウス(Corythosaurus casuarius)は、頭骨に半円形のトサカが発達している。吻端は幅広のくちばし状になっている。歯は、600本以上ある。白亜紀末期に北米で繁栄した。
8/14・ヒパクロサウルス

ハドロサウルス科、全長9m、草食。
ヒパクロサウルス アルチスピヌス(Hypacrosaurus altispinus)は、コリトサウルスによく似たトサカを持つが、形状が異なり、低く横幅があり、三角形に近い形である。白亜紀末期に北米で繁栄した。
8/14・ランベオサウルスの頭骨

ハドロサウルス科、全長9m、草食。
ラムベオサウルス ラムベイ(Lambeosaurus lambei)の頭骨。
良く発達した二股のトサカが特徴で、内部に鼻道が通り、大部分が前上顎骨で形成されている。
ディスプレイや鳴き声の共鳴器官として使われ、性別や年齢によって、トサカの形状に違いがある。
前肢は、長く4本指、後肢は、3本指である。
白亜紀末期に北米で繁栄した。
8/14・チャンプソサウルス

双弓類、鱗竜類、有鱗類、トカゲ類、全長1.8~2.5m、魚食。
チャンプソサウルス(Champsosaurus )は、淡水の湖や川に生息し、水陸両生であった。
長い顎と尖った歯から、魚を食べていたと考えられる。白亜紀後期に北米で繁栄し、新生代始新世まで(7000万年前~4000万年前)生き延びた。
8/14・トリナクロメルム

広弓類、鰭竜類、長頸竜類、プレシオサウルス類、全長3~5m、魚食。
トリナクロメルム(Trinacromerum)は、海で生活し、長頸竜頸の中では頸が短いタイプであり、胴体は甲羅を欠いた亀のようである。顎に密生した歯は主食である魚を捕らえるのに適していた。鰭脚は、長さの割に幅広く、遊泳に適していた。カナダ、マニトバ州の白亜紀後期の地層から産出した。
8/15・きのこ岩(フードゥー)

朝早く、ドラムへラーインホテルを出て、レッドディアー川(Red Deer River)に沿い10号線を南東に進み、フードゥーに到着。侵食された白亜紀の砂岩層が露出する。いわゆるバッドランドである。堅い砂岩が帽子となって、侵食から守られた下の柔らかい砂岩が円柱状になり、きのこの形となっている。神秘的な景観である。
8/15・きのこ岩(フードゥー)

フードゥー(hoodoos)とは、インディアンのことばで「石化した巨人」のこと。
夜になると生き返り、侵入者に対して石を投げつけると言い伝えられ恐れられた。
8/15・スクール博物館

ドラムヘラーの南東14kmのイーストクーリー(East Coulee)にあるスクール博物館(school museum)。昔懐かしい学校をそのまま保存したものである。外見は新しく見える。
8/15・スクール博物館

教室の机と椅子が一体化し、床に固定されている。黒板が2面あり使いやすそうである。
8/15・スクール博物館

博物館内部には、炭鉱労働者の家や当時の生活のようすが再現されている。児童生徒や先生が採集したのか、恐竜などの化石が展示してあった。上段に恐竜の歯の化石、下段には恐竜の指や爪の化石が並べてあった。
8/15・アトラス炭坑跡

スクール博物館の隣には、アトラス炭坑跡(Atlas Coal Mine Museum)がそのまま保存されている。坑道から石炭を建物に導く通路も木で造られている。1928年から1979年まで操業したとのこと。
8/15・恐竜公園手前のスタンド

ドラムヘラーから南東115kmのレッドディアー川に沿う恐竜公園の手前、544号線の交差点にあるスタンド兼売店(Dinosaur Country Store)で一休み。
8/15・ダッジ・ステーションワゴン

今回の全行程をこのステーションワゴンで回る。12人は乗れる。排気量は6リットルとのこと。
8/15・恐竜公園、展望台

ドラムヘラーから南東115kmのレッドディアー川に沿う恐竜公園(Dinosaur Provincial Park)の入口、バッドランド(Badland)を一望できる展望台。バッドランドとは、役に立たない悪い土地、侵食により凹凸が激しく、工作や建造物などに適さない土地という意味。
8/15・フィールドステーション

恐竜公園の入口を過ぎ、右手に見えてくる建物。バッドランド内の見学や説明の受付となっている。ティレル博物館の分館のようなもの。展示もあり、見応えはある。
8/15・スティラコサウルス

フィールドステーションの入口の両側に復元模型が設置してある。ここバッドランドでボーンベッドを形成し、見つかるスティラコサウルス アルバーテンシス(Styracosaurus albertensis)、オスは派手なえり飾りを持つ。縁の上部にスパイク6本が角状に飛び出し、眼上角はなく、鼻角は良く発達し長い。
8/15・恐竜公園地図

恐竜公園(Dinosaur Provincial Park)全体の地図。
8/15・チャンプソサウルス

エントランスに展示してあったチャンプソサウルス。
双弓類、鱗竜類、有鱗類、トカゲ類、全長1.8~2.5m、魚食。
チャンプソサウルス(Champsosaurus )は、淡水の湖や川に生息し、水陸両生であった。
長い顎と尖った歯から、魚を食べていたと考えられる。
白亜紀後期に北米で繁栄し、新生代始新世まで(7000万年前~4000万年前)生き延びた。
8/15・カスモサウルス

ケラトプス科、全長5m、草食。
カスモサウルス ベリー(Chasmosaurus belli)は、長いえり飾りと細長い顔面が特徴であり、長い2本の眼上角と鼻角を持つ。写真の眼上角は短くすらりとした顔面なので雌と思われる。白亜紀末期に北米で繁栄した。動きのある展示の仕方である。
8/15・ランベオサウルスを襲うドロマエオサウルスの群れ

ランベオサウルス ラムベイ(Lambeosaurus lambei)を襲うドロマエオサウルス アルバーテンシス(Dromaeosaurus albertensis)4匹の群れ。
群れで狩りをしていた。
8/15・ランベオサウルスを襲うドロマエオサウルス

ドロマエオサウルス科、全長1.8m、肉食、白亜紀末期。
頭骨は、高さも横幅もあり、頑丈で、ティラノサウルスに似ている。歯の数も少なく大きい。
口による攻撃が専門だったことを伺わせる。
8/15・ランベオサウルスを襲うドロマエオサウルス

ドロマエオサウルスは、頭骨等断片的な骨格しか発見されておらず、白亜紀前期のデイノニクスを元に復元されている。
腱で強化された尾は、しなやかな棒状になり、バランスを取るために働いた。
後肢の第2指の大きなかぎ爪は、武器として攻撃力の中心となった。通常の歩行時は、このかぎ爪を接地しないように持ち上げていたと考えられている。
前肢も長く、強力で、手首の自由度も高く、捕食行動に適した構造を持っていた。
8/15・マイクロサイト

マイクロサイトの説明パネル。
大きな骨格化石だけでなく、小さな化石も恐竜の生態や、古環境を復元するには大変重要である。
小さな脊椎動物の化石が密集したところをマイクロサイトと呼ぶ。
歯の化石や指の化石、魚の鱗などが多く発見できる。
8/15・フィールドステーション

ティレル博物館員からのフィールドステーションでの説明が終了し、恐竜公園内(バッドランド)の見学に向かう一行。
8/15・恐竜公園内を見学、ディスプレイハウス

ティレル博物館員の案内で恐竜公園内を見学する。ディスプレイハウス(Display House)には、発掘した恐竜化石が地層の中にそのまま保存されている。
8/15・ディスプレイハウス内の恐竜化石

ディスプレイハウス(Display House)内の発掘した恐竜化石。地層の表面に骨格を浮き出させて保存処理を施して展示してある。ハドロサウルス科の恐竜。
8/15・ディスプレイハウス内の説明板

ディスプレイハウス(Display House)内の発掘した恐竜化石の説明板。どれがどこの骨か、わかりやすく説明してある。
8/15・ティレル博物館員の珪化木の説明

ティレル博物館員が、あちこちに転がる珪化木の説明をしている。
珪化木のほとんどが、メタセコイアなどの針葉樹とのことである。
珪化木とは、木の幹がケイ酸分を多く含んだ地層中に埋もれ、長い年月の間に木質とケイ酸が置き換わり、石のようになったものである。
年輪や木の形状はそのままに保存されている。
丸太状で転がるものもあれば、このようにバラバラになったものもある。
8/15・ティレル博物館員がマイクロサイトを案内

ティレル博物館員(女性)がマイクロサイトを案内し、表面に落ちている化石を拾い、見せるように指示した。
しかし、持ち帰りは許されず、貴重なもの(恐竜?の足の骨と亀の甲羅)は、フィールドステーションに持ち帰り、その他はその場に捨てさせられた。
8/15・砂岩層中の恐竜の足の化石断面

比較的風化して柔らかい砂岩層中に、恐竜の足の骨が露出していた。
途中で折れていて、断面がよく観察できる。
内部はケイ化しており3重の構造を見せている。
8/15・別のマイクロサイト

別のマイクロサイトの 場所へ案内される。
いくつかのグループが車で回っている。
8/15・マイクロサイトで化石を見つける

マイクロサイトで大きな骨格化石や小さな化石を見つけようとするが、なかなか見つからない。
斜面より、下の平坦なところの方が見つけやすい。
雨水に流され、平坦なところに集まるようだ。
8/15・自由見学路で車から降り見学

立ち入り禁止区域内を見学した後、ティレル博物館員と別れ、自由見学路を回る。
係員がいないので丘に登ったり、至る所をなめ回すように恐竜化石を見つけようとする。
あちこちに恐竜化石の破片は落ちている。
8/15・レスブリッジ・ロッジ・ホテル

恐竜公園からレスブリッジに移動し、レスブリッジ・ロッジ・ホテルに到着。中が吹き抜けになっており、中庭には、プールなどがあった。
8/16・デビルズクーリーへ向かう

ホテルを出て、844号線(砂利道)を南に向かう。
なぜか、タールがまかれており、車が悲惨であった。
左奥の光るところが、リッジ貯水池(Ridge Reservoir)である。
8/16・デビルズクーリーへ向かう

リッジ貯水池(Ridge Reservoir)の西側の844号線(砂利道)を南に向かう。
写真の左側が、リッジ貯水池である。この先、左に直角に曲がり、デビルズクーリーへ向かう。
8/16・デビルズクーリーの入口

844号線を東へ向かい、リッジ貯水池の南側に沿う506号線を南に折れ、しばらく進んだ正面にデビルズクーリーの入口がある。柵で囲まれ、入口にも柵が設けられ、鍵が掛けられていた。 ティレル博物館員が迎えに来た。
8/16・卵と巣の化石の発見地へ向かう

デビルズクーリーの丘の上に車を止め、卵化石の発見地へ向かう。正面の崖を降りた、斜面の途中に発見地がある。真夏なのに、草が一面枯れている。夏が最も降水量が多いのだが、この夏は雨が降らず、干ばつで草が枯れているのだ。地質屋にとっては、地層がよく見えて、うれしいことだ。
8/16・卵と巣の化石の発見地の斜面へ

崖を降りる途中、写真の左隅中央に黒い覆いが掛けられているところが恐竜の卵や巣の発見地である。
8/16・卵と巣の化石の発見地

崖を降りる途中、写真の中央に黒い覆いが掛けられているところが恐竜の卵や巣の発見地である。
谷を挟んだ向こう側の崖の斜面にも発掘した跡があり、広範囲に巣があったことがわかる。
1987年に女子大生であるウェンディ・スロポーダが発見した。
14の巣が見つかり、中からヒパクロサウルス(Hypacrosaurus)の幼体(孵化直後)の化石や、周囲から子供や大人の化石も発見されている。
8/16・卵と巣の化石

博物館員の足下右側に、セッコウのジャケットに包まれた卵と巣の化石がある。明るい灰色の泥質岩の中に、ピンクがかった褐色の卵の殻が見える。12から24個の卵が確認でき、一見粉々になったように見えるが、堆積後押しつぶされたようである。中から幼体の化石も見つかり、ヒパクロサウルスの巣であることがわかった。地層や堆積物等を調べると、約7000万年前、熱帯湿地の河川の土手に河川に沿って巣を作り、産み付けた卵の上に枯葉等を被せて保温していたことがわかった。北へ200km離れた同じ時代の地層からは、幼体の化石は見つからないことから、ここが営巣地で、群れをなして移動して来て、卵を産み、幼体を育て、十分成長したらまた北へ帰って行く、大移動をしていたことがわかった。
8/16・発掘のキャンプ地へ向かう

車に戻り、車で遠回りをして谷を降り、発掘スタッフが2・3ヶ月過ごすキャンプ地へ向かう。正面の谷がキャンプ地である。4・5人がキャンプしているとのことである。
8/16・キャンプ地に保管された恐竜の骨化石

キャンプ地の地面に発掘してきたハドロサウルス類の足の骨や肋骨の化石がセッコウのジャケットに包まれて、置いてあった。
8/16・恐竜の骨化石の露出場所へ向かう

キャンプ地から歩いて、南の方角にある恐竜の骨化石の露出場所へ向かう。
8/16・骨化石露出場所から巣の化石発見地を見る

恐竜の骨化石の露出場所は、ヒパクロサウルスの巣の発見地より、かなり谷の下の方に位置し、古い時代の地層であることがわかる。写真の中央の白っぽい崖の上部に黒い覆いが見える。見学した巣と卵の化石発見地である。
8/16・恐竜の骨化石の露出場所

恐竜の骨化石が至る所に転がっている。長い年月、露出していたため風化が進み、細かく割れている。巣の発掘に全力を尽くしているため、これらを採集するには、手が足りず、後回しだそうである。もったいない話である。
8/16・リッジ貯水池の骨化石の露出場所へ向かう

デビルズクーリーを後にして、西に向かい、写真の右に見える、リッジ貯水池(Ridge Reservoir)のほとりに向かう。恐竜の骨化石を発掘しているところを見学するとのことである。この辺の至る所から恐竜の化石が出るようである。
8/16・リッジ貯水池に到着

リッジ貯水池(Ridge Reservoir)に沿う506号線の脇に車を止め、歩いてほとりに向かう。貯水池が空の青さと同じ綺麗な青である。
8/16・リッジ貯水池の骨化石の露出場所へ向かう

博物館員の案内で、恐竜の骨化石を発掘しているところへ向かう。
8/16・リッジ貯水池の骨化石の露出場所

写真の右に見える、リッジ貯水池の岸から10mほどのところに、恐竜の骨化石を発掘している場所がある。黒いビニールが見えるところ。
8/16・骨化石の発掘現場

デビルズクーリーより上位の地層にあたると思われる。
かなり大型(長さ1.2m)の恐竜の足の骨化石が露出している。
セッコウのジャケットも被せてない、黒いビニールで覆っているだけである。
発掘する余裕がないようだ。
この辺の至る所に恐竜の骨化石が転がっていた。
貯水池の澄んだ水の底にもはっきりと骨化石の破片が見えた。
かなり広範囲によく観察したが、歯の化石等をまったく見つけることができなかった。
博物館員が採集してしまったのか。
8/16・リッジ貯水池で採集した化石

リッジ貯水池(Ridge Reservoir)のほとりで、博物館員が小さい骨の化石を持ち帰っても良いと許可してくれた。恐竜の骨化石の中で部位が明白なものを集めた。左の箱の中の上と中左は、ハドロサウルス類の指骨で、中右と下は尾骨である。右の箱の下の2つは、歯骨で、下から2段目の左が指骨、右がコプロライト(糞の化石)である。上部の小さいものは、肋骨や腱などの化石である。
8/16・日加友好日本庭園の門

レスブリッジ市内にある、日加友好日本庭園(Nikka Yuko Japanese Garden)の門と日本建築。
1967年7月14日、高松宮を迎えてオープンした。
総檜造りとのこと。
8/16・日加友好日本庭園の庭

日加友好日本庭園の庭。
本格的な庭園である。
桂離宮あたりを模したものか?
8/17・フォート博物館・トーチカ

レスブリッジから3号線を西に進み、フォート・マクレオドにある、1956年に創設された博物館。
1873年に編成されたノースウェスト騎馬警官隊の博物館である。
入口脇にある砦の角の要塞「トーチカ」(Corner Blockhouses)。
8/17・フォート博物館・保安官事務所

ノースウェスト騎馬警官隊の建物の中。
保安官事務所を再現したもの。
留置場の入口が右にあり、鉄格子に人の手が見える。
8/17・フォート博物館・騎馬警官隊

中庭での騎馬警官隊の行進。
中央には、砦の最強の武器「フォートフープアップ砲(Fort Whoop-up Cannon)・3インチ無施条榴弾砲」が赤い車輪の上に載っている。
8/17・フォート博物館・テッピィー

中央奥の白い三角のテント状のものは、プレインズインディアンの家(実物大)で、テッピィー(Tipis)と呼ばれる。
バッファローの皮で造られている。
8/17・カルガリーのオリンピックパーク

カルガリー・オリンピック・パーク。
1988年の冬季オリンピックのメイン会場。
右の建物がオリンピックホール。
ここで昼食をとる。
8/17・カルガリーからバンフへ向かう1号線

カルガリーオリンピックパークから1号線を西に向かう。
遥か彼方にロッキー山脈が見え、写真中央には、氷河に侵食されてできたU字谷がはっきりとわかる。
8/17・1号線沿いのセメント工場

カルガリーからバンフへ向かう1号線沿いのセメント工場。
手前には、ボー川が流れる。
左の白い山は、石灰岩を採掘しているところ。
この辺の山は石灰岩が多いらしい。
8/17・バンフ近くの山、地層が見える

カルガリーからバンフへ向かう1号線から南西に見える山。
手前には、ボー川が流れる。
主に石灰岩からなる地層がはっきり見える。
8/17・バンフ近くのIC、正面はカスケード山

この先に、1号線のバンフアベニューのICがある。
正面には、カスケード山(Cascade Mauntain)2998mがそびえ、中央には、滝も見える。
カスケードとは、滝のこと。山のあちこちに滝が見えるからつけられた。
8/17・バンフ近くのランドル山

バンフ市内へ向かい、南東に見えるランドル山(Rundle Mountain)2949m。
地層面がそのまま西側の斜面を形成している。
8/17・バンフ市内、バンフアベニュー

バンフアベニューを南西に向かい、ホテル前に到着。
正面には、サルファー山(Salphur Mauntain)2285mがそびえる。
交差するストリートは、みな動物の名前が付いている。
8/17・トラベラーズ・イン

バンフアベニュー(Banff Avenue)は、バンフのメインストリートである。
左側が、 宿泊したホテル「トラベラーズ・イン」。
ビジネスホテル程度であった。
雨が上がった直後で、路面が濡れている。
バンフ市内は、標高1380mなので、木々も高山の針葉樹が多い。
8/17・カスケード・ロック・ガーデン

バンフ市内のボー川を越えた南にある、カスケード・ロック・ガーデン(Cascade Rock Garden)からバンフアベニュー(Banff Avenue)を見る。
正面には、カスケード山(Cascade Mauntain)2998mがそびえる。
8/17・バンフ・スプリングス・ホテル

バンフ市内の南東にある、トンネルマウンテンドライブのビューポイントから、有名なバンフ・スプリングス・ホテル(Banff Springs Hotel)を見る。
緑の山と森林に囲まれた古城風のホテルは、幻想的である。
8/17・夕食場所・カナナスキスへ向かう

1号線をバンフからカルガリーに向かう。バンフ南東のカナナスキスにある「カナナスキスゲストランチ(Kananaskis Guest Ranch)」で夕食。ドーナツテントで食べる本場のカウボーイ料理、農業用フォークに刺した牛肉の丸焼きがびっくり。薄暗い森の中での夕食も、野趣あふれて大変良かった。
8/18・バッファロー・パドック

バンフ市内の北東にあるバッファロー・パドック。
柵で囲まれた広い土地の中にバッファローが放し飼いになっている。
近くの白樺の木に熊の爪痕(矢印)が見られた。
熊の縄張りを表す印だとのこと。
8/18・キャストル・マウンテン

バンフからジャスパーへ向かう1号線の北西に見える、キャストル山(Castle Mountain)2882m。
山体全体が、4~6億年前の地層から成り、基部の2億年前の地層に衝上している。
古城を思わせる堂々とした山体である。
8/18・レイク・ルイーズ・ホテル前に到着

シャトー・レイク・ルイーズ・ホテル(Chateau Lake Louise Hotel)前に車を駐車し、ホテル内に向かう。
ホテルを突き抜け、レイク・ルイーズへ。
8/18・レイク・ルイーズ

シャトー・レイク・ルイーズ・ホテルの前庭から見た、レイク・ルイーズ。
神秘的な光景で、静寂が湖面から伝わってくる。
あいにくの天気で、雲がなければもっと美しい。
晴れていれば、正面の谷間には、ビクトリア氷河が見えるはずである。
8/18・レイク・ルイーズホテル

湖側から見た、シャトー・レイク・ルイーズ・ホテル。
フランス王朝風のエレガントなインテリアが、有名。
カナダの自然と良くマッチしている。
8/18・レイク・ルイーズの湖岸

レイク・ルイーズの湖岸。
ビクトリア氷河から流れ込む泥で、白く濁っているが、これが神秘的なエメラルドブルーを生み出す。
ビクトリア女王の娘、ルイーズ王妃にあやかって名前が付けられた。
8/18・クロウ・フット氷河

レイク・ルイーズより93号線(アイスフィールドパークウェイ)を北へ。
手前のボー・レイク(Bow Lake)とクロウ・フット山より中腹まで流れ出るクロウ・フット氷河(Crowfoot Glacier)。
カラスの足のように3本に別れて流れるから名付けられた。
8/18・ボーレイク

バンフ市内を流れるボー川は、このボー・レイクを起点としている。
左手の山は、クロウフットマウンテンで、右手には、ワプタ氷河が見える。
湖は、クロウ・フット氷河から流れ込む泥によって、太陽光線の内、青い光だけを散乱させるため青い色を示すようになる。
8/18・ペイト・レイク

ボー・レイクから少し走るとハイウェイの最高地点ボー峠(2068m)に達し、ここを過ぎると、素晴らしい色の湖、ペイト・レイク(Peyto Lake)に着く。
左の山は、パターソンマウンテン(Patterson Mountain)3197mである。
8/18・ペイト・レイクの左(南)の湖畔

ペイト・レイクの南の湖畔、流れ込む粘土が白く湖水に拡散しているのがわかる。
ワプタ氷河の枝分かれしたペイト氷河から流れ込む泥・粘土が、水に混ざって、光を散乱させ、ダークブルーを生み出す。
8/18・ケフレン山

ペイト・レイクを過ぎ、93号線(アイスフィールドパークウェイ)を北へ向かうと、左前方に尖った山が見えてくる。
ピラミッド型の山は、ケフレン山(Chephren Mountain)と言い、エジプトのケフレン王のピラミッドにちなんで名付けられた。
8/18・ビッグホーンシープ

93号線をさらに北へ向かうと、サンワプタ峠まで急カーブの山道となる。
この辺に生息するビッグホーンシープ(Big Horn Sheep)が道端に出現する。
車や人を恐れない。
8/18・ビックベントからのシラス山

93号線(アイスフィールドパークウェイ)のビッグベントと呼ばれる大きなカーブを曲がり、南を見るとシラス山(Cirrus Mountain)が見える。
シラス山は、上部がスカートのひだのようになっている。
シラス山中腹から垂直に落ち込むクリフが見られ、「涙の壁」と呼ばれている。典型的なU字谷地形。
8/18・コロンビア・アイスフィールド・シャレー

コロンビア大氷原に到着、1937年に建てられた山小屋風の建物(シャレー)の前に車を止める。
赤い屋根のシャレーは遠くからもよく目立つ。
1階のギフトショップでは、ロッキー山脈中から発掘された、カンブリア紀の化石が多く売られていた。
1937年当時、コロンビア大氷原の先端は、このシャレー付近まであったとのこと。
地球温暖化で氷河は退行し、現在は遥か彼方になっている。
8/18・コロンビア大氷原

コロンビア・アイスフィールド・シャレーからコロンビア大氷原を見る。
左のスノードーム山と右のキッチェナー山の間に広がる氷原。
コロンビア大氷原は、大陸分水嶺で、太平洋、大西洋、北極海に注ぐ川の源である。
北極圏外で、北半球最大の氷河。
8/18・コロンビア氷河に向かうスノーモービルのりば

シャレーからシャトルバスに乗り、氷原の中腹まで行くと、スノーモービルのりばがある。
昔はキャタピラーであったが、氷河の表面を削るので禁止となった。やむなくトラクタータイヤにし、6輪駆動のモンスターになった。1台7000万円するとのこと。最大登坂斜度39度。
8/18・コロンビア氷河で上流を見る

スノーモービルで行ける最高の高度からコロンビア大氷原の上流を見る。
結構、氷原の上は汚れていて、山から崩れてきた岩のかけらや泥を含んでいる。
表面は平らではなく、ヒビが入り、溶けた水が流れ、でこぼこしている。
中には、青く透明な部分があり、美しかった。
8/18・コロンビア氷河上のスノーモービル

スノーモービルを降り、観光客は、それぞれの行動を取った。
記念撮影はもちろん、氷原上を流れる水を飲んだり、氷を水割りに入れて飲んだりしていた。後ろの黄色のスノーモービルに乗ったが、運転手は若い女性で、全員日本人観光客であった。運行は、6月中旬から9月中旬まで。
8/18・コロンビア氷河のスノーホール

スノーモービルから見たスノーホール。
コロンビア大氷原の中にはクレバスが多く、50m下の氷河の底まで穴が空いていて、溶けた水が流れ込み、氷河の底から下流に流れている。
まれに、落ちる人もいるとか、しかしほとんど助けられず、数十年から100年後ぐらいに氷河の末端に出てくるという。
怖い話である。
8/18・サンワプタ峠からのシラス山

コロンビア大氷原からの帰り、93号線のサンワプタ峠2035mから見たシラス山(Cirrus Mountain)。
写真の左端に、展望台がある。氷河が削った、典型的なU字谷地形が見られる。
8/19・カルガリー空港

バンフからカルガリー空港に直行し、11時15分発のカナディアン航空961便に搭乗する。
写真の飛行機に乗り、バンクーバーに向かう。
8/19・クィーン・エリザベス・パーク

バンクーバー空港に着き、50人乗りバスに乗って市内観光。バンクーバー市内の高台152mにあるクィーン・エリザベス・パーク(Queen Elizabesth Park)の庭園。
昔の石切場を庭園にしたとか。昔はリトル・マウンテン・パークと呼ばれていたが、1940年、エリザベス女王とキング・ジョージⅥ世の市訪問を記念して改名した。
8/19・ガスタウンで昼食

ガスタウン(Gastown)のオールド・スパゲティ・ファクトリーで昼食をとる。
コルドバ通りからみた店。味はイマイチ。1867年にキャプテン・ジャック・デイトンがここで酒場を開き、開拓民で賑わった。おしゃべりな男であったのでギャシイ・ジャックのニックネームで呼ばれたことから、ギャシーの街(ガスタウン)と言うようになった。
8/19・ライオンズ・ゲート・ブリッジ

バンクーバーの北西に位置するスタンレー・パーク(Stanley Park)のプロスペクト・ポイント(Prospect Point)から見たライオンズ・ゲート・ブリッジ。
バラード入江の入口ファースト海峡に架かる橋。
橋の入口両側にライオンの像がある。橋の向こう側は、ノースバンクーバーである。
橋の上は、3車線道路で、時間によって上り2車線、下り1車線、又は逆になる。
時間帯によっては日本並みの渋滞になるとか。
8/19・プロスペクト・ポイント

スタンレー・パーク(Stanley Park)のプロスペクト・ポイント(Prospect Point)。
公園の中では最も高い位置にあり、左に、対岸のノースバンクーバーの高級住宅街が、真下には、ファースト海峡を行き来する船が見られる。
8/20・ニュー・ワールド・ハーバーサイド・ホテルの部屋

旅行最終日の朝、明るくなり始めた空をバックにニュー・ワールド・ハーバーサイド・ホテルの部屋を写す。
窓の下は、すぐ海なので、バラード入江とノースバンクーバーが良く見える。
8/20・シータック空港のユナイテッド航空143便

バンクーバーからバスでシアトルに移動、シータック空港のロビーから帰りの飛行機を写す。
午後1時10分発のユナイテッド航空143便は、荷物の積み卸しに時間がかかり、1時間遅れた。
よって、成田空港には、8月21日、午後4時頃到着。飛行時間9時間45分。





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