初めての海外旅行、ABロードに載っていた記事(下の画像)を同僚から教えてもらい、清水の舞台から飛び降りたつもりで参加することにしました。旅行費用は、当時では高い45万8千円でした。でも、大げさに言えば人生を変えるぐらいの意義ある旅行でした。 |
カナダの地図 白いアンダーラインの街を訪れた |
■昭 和 63 年 8 月 12 日 ・ 金 |
18 時 50 分 ・ UA 150 便 ・ 成 田 空 港 出 発 |
→ | ■ 8 / 12 ・ 11 時 30 分 ・ シ ア ト ル 着 ・ バ ス で 移 動 |
→ | 15 時 00 分 ・ バ ン ク | バ | 国 際 空 港 着 |
18 時 00 分 ・ AC 216 便 ・ バ ン ク | バ | 発 |
→ | 20 時 20 分 ・ カ ル ガ リ | 空 港 着 ・ バ ス で 移 動 |
21 時 20 分 ・ デ ル タ ボ | ホ テ ル 着 |
→ | ■8 / 13 ・ 7 時 30 分 ・ カ ル ガ リ | タ ワ | 見 学 |
9 時 00 分 ・ カ ル ガ リ | 動 物 園 見 学 |
→ | 15 時 30 分 ・ ホ | ス シ ュ | キ ャ ニ オ ン 見 学 |
16 時 30 分 ・ ホ | ス シ | フ キ ャ ニ オ ン 見 学 |
→ | 17 時 30 分 ・ ド ラ ム ヘ ラ | イ ン ホ テ ル 着 |
→ | ■8 / 14 ・ 9 時 00 分 ・ テ ィ レ ル 博 物 館 見 学 |
17 時 00 分 ・ ド ラ ム ヘ ラ | イ ン ホ テ ル 着 |
→ | ■8 / 15 ・ 9 時 00 分 ・ フ | ド ゥ 見 学 |
学 校 博 物 館 見 学 |
ア ト ラ ス 炭 坑 博 物 館 見 学 |
→ | 13 時 00 分 ・ 恐 竜 公 園 見 学 |
→ | 18 時 30 分 ・ レ ス ブ リ ッ ジ ロ ッ ジ ホ テ ル 着 |
→ | ■8 / 16 ・ 10 時 00 分 ・ デ ビ ル ズ ク | リ | 見 学 |
→ | 12 時 30 分 ・ リ ッ ジ リ ザ | バ | で 化 石 採 集 |
→ | 16 時 00 分 ・ 日 加 友 好 ガ | デ ン 見 学 |
17 時 00 分 ・ レ ス ブ リ ッ ジ ロ ッ ジ ホ テ ル 着 |
→ |
■8 / 17 ・10 時 00 分 ・ フ ォ | ト 博 物 館 見 学 |
→ | 12 時 30 分 ・ カ ル ガ リ | ・ オ リ ン ピ ッ ク パ | ク 着 |
→ | 16 時 00 分 ・ バ ン フ 市 内 観 光 |
→ | 18 時 00 分 ・ カ ナ ナ ス キ ス ゲ ス ト ラ ン チ で 夕 食 |
20 時 00 分 ・ バ ン フ ・ ト ラ ベ ラ | ズ イ ン ホ テ ル 着 |
→ | ■8 / 18 ・ 9 時 30 分 ・ バ ッ フ ァ ロ | パ ド ッ ク 見 学 |
11 時 00 分 ・ レ イ ク ル イ | ズ 見 学 |
→ | 13 時 30 分 ・ ボ ウ レ イ ク 見 学 |
ペ イ ト レ イ ク 見 学 |
→ | 14 時 30 分 ・ コ ロ ン ビ ア ア イ ス フ ィ | ル ド 見 学 |
→ | 20 時 00 分 ・ バ ン フ ・ ト ラ ベ ラ | ズ イ ン ホ テ ル 着 |
→ | ■8 / 19 ・ 8 時 00 分 ・ バ ン フ 発 |
→ | 10 時 30 分 ・ カ ル ガ リ | 空 港 着 |
11 時 30 分 ・ CP 961 便 ・ カ ル ガ リ | 発 |
→ | 11 時 55 分 ・バ ン ク | バ | 着 |
→ | 14 時 00 分 ・ バ ン ク | バ | 市 内 観 光 |
→ | 20 時 30 分 ・ ニ ュ | ワ | ル ド ハ | バ サ イ ド ホ テ ル 着 |
→ | ■8 / 20 ・ 9 時 00 分 ・ バ ン ク | バ | 発 |
→ | 11 時 00 分 ・ シ ア ト ル 着 |
14 時 10 分 ・ UA 143 便 ・ シ | タ ッ ク 空 港 出 発 |
→ | ■ 8 / 21 ・15 時 55 分 ・成 田 空 港 着 |
■8/12・バンクーバー国際空港管制塔 15時にバスでバンクーバー国際空港に着いた後、18時、エアー カナダのAC216便で、カルガリーに向かう。飛行機の窓から撮影した管制塔。20時17分にカルガリー空港に着いた。バスに乗り、21時15分、デルタ ボウ ホテルに着いた。時差ぼけで、眠かったがホテルのレストランで夕食を取り、すぐに寝る。 |
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■8/13・カルガリータワー 8/13、7時30分朝食の後、9時に歩いてカルガリータワーに向かう。下から見上げたカルガリータワー、入場料は、2.75C$(約300円ぐらい)であった。 |
■8/13・ティラノサウルス ティラノサウルス科、全長10~13m、肉食。 針葉樹の森の中に出現した、ティラノサウルス レックス(Tyrannosaurus rex)、立ち姿は、古い体型である。 現在の復元姿勢とは異なるが、充分迫力がある。周囲の針葉樹が小さめなので白亜紀の森の中に出現した雰囲気が良く出ている。 ちょっと頭でっかちか? 白亜紀最末期の肉食竜の中で最大のもの。 眼窩が前方を向き立体視の能力があったと考えられている。眼窩上突起がやや強調されている。 |
■8/13・トリケラトプス ケラトプス科、全長8~9m、草食。 被子植物の草原の中に出現した、トリケラトプス ホリダス(Triceratops horridus)良く発達した眼上角と短い鼻角が特徴。 白亜紀最末期に数多くいた恐竜の一つである。開口部のないえり飾りは、角のつつきあいの防御にはなったが、捕食者から首を守るには強度が足りなかった。ディスプレイ行動に役立ったと考えられている。 |
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■8/13・ステゴサウルス ステゴサウルス科、全長9m、草食。 ジュラ紀後期の森の中に出現した、ステゴサウルス ステノプス(Stegosaurus stenopus)背中には、大きな五角形の骨板が交互に並び、尾の先には1mほどのスパイクが2対ついている。皮膚上には、防御用の装甲と考えられる小骨片や硬いコブがあり、首の下面にも多くの小骨片が存在していた。 |
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■8/13・エラスモサウルスとティロサウルス 広弓亜綱、長頸竜類(首長竜類)のエラスモサウルス(Elasmosaurus)と双弓亜綱、モササウルス類のティロサウルス(Tylosaurus)が海で闘っている。いずれも肉食。 白亜紀の海の中でアンモナイトやイカなどの軟体動物や魚を食べていたと考えられている海棲爬虫類。恐竜とは違うグループ。 |
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■8/13・タニストロフェウス 広弓亜綱、プロラケルタ形類、全長1~5m、肉食。 タニストロフェウス(Tanystoropheus) 三畳紀に出現した、やがてワニや恐竜に至る爬虫類の一種(原始竜)。イタリアやドイツの三畳紀中期の地層から発掘され、首の長さが3mもあり、海の岩場の潮だまりに頭を突っ込み、魚などを食べていたと考えられる。 |
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■8/13・セントロサウルス ケラトプス科、全長5m、草食。白亜紀後期、アルバータ州で見つかるセントロサウルス アペルタス(Centrosaurus apertus)、縁に鋲のような小骨片が付いた短いえり飾りと、えり飾り上部から下向きに伸びる1対のスパイクが特徴。眼上角はなく、鼻角は良く発達し長い。群れで氾濫した川を渡ろうとして溺死したと考えられる数百体のボーンベッドが発見されている。 |
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■8/13・スティラコサウルス ケラトプス科、全長5m、草食。白亜紀後期、アルバータ州で見つかるスティラコサウルス アルバーテンシス(Styracosaurus albertensis)、オスは派手なえり飾りを持つ。縁の上部にスパイク6本が角状に飛び出し、大きい開口部が発達した短いえり飾りが特徴。眼上角はなく、鼻角は良く発達し長い。群れで生活していたと考えられ、ボーンベッドが発見されている。 |
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■8/13・アパトサウルス ディプロドクス科、全長21m、草食。ジュラ紀後期、ユタ州で見つかるアパトサウルス ロウイサエ(Apatosaurus louisae)、旧称「ブロントサウルス」。ディプロドクスに似た小さな頭骨の上部に鼻孔が開口し、釘状の前歯が特徴である。足跡の化石から、群れで生活していたと考えられる。 |
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■8/13・エドモントサウルス ハドロサウルス科、全長12m、草食。 被子植物の草原の中に出現した、エドモントサウルス レガリス(Edmontosaurus regalis)。 白亜紀最末期に数多くいた恐竜の一つである。 4本足で生活するが、写真のように後肢2本で立ち上がることもあった。 比較的長い前肢には4本の指がある。長い後肢には3本の指がある。 平たい頭部と、幅が広いくちばし状の吻部が特徴。 頬歯は集合化し、予備の歯を含め1000本の歯がおろし金状になっている。 北極圏(アラスカ)にまで生息範囲を広げていたのか、季節の渡りをしていたとも考えられている。 |
■8/14・ティレル博物館バックヤード見学 博物館に入ると会議室に案内され、教育サービス係長のシッド・アンドリュース(Sid Andrews)氏から発掘調査などの説明を受ける。 その後、一般の人は見ることのできないバックヤードに入る。 化石保管庫の中でケラトプス科のパキリノサウルス カナデンシス(Pachyrhinosaurus canadensis)の腸骨(ilium)の複製(プラスチック製)を腰に当てて説明するアンドリュース氏。 後ろの棚には、クリーニングと保護処理がされた、実物の恐竜化石や、複製を作成する型などが保管されている。 |
■8/14・アルバートサウルス ティレル博物館のバックヤードのロッカーの上に無造作に置かれた、アルバートサウルス リブラタス(Albertosaurus libratus)の頭蓋骨(skull)の複製。 |
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■8/14・ブラック・ビューティー ティレル博物館のバックヤードでクリーニング中のブラック・ビューティー、ティラノサウルス レックス(Tyrannosaurus rex)のほぼ完全な頭蓋骨。岩が結構硬く、1982年に発掘し、2年間もクリーニングを続けている。クローズネスト峠の白亜紀最末期の流されて堆積した地層から産出。黒光りする歯がかなり大きく完璧な状態である。 |
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■8/14・アルバートサウルスの複製 ティレル博物館のバックヤードのテーブルの上に並べられたアルバートサウルス リブラタスの頭蓋骨と下顎の白いプラスチック製の複製。 |
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■8/14・ケラトプス科の化石 ティレル博物館のバックヤードのテーブルの上に並べられたケラトプス科の実物化石。 保護処理を施してあり、茶色に輝いている。 手前に下顎と角が見える。 |
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■8/14・チャンプソサウルス クリーニング、保護処理を施し、保管棚の引き出しの中に並べられたチャンプソサウルス(Champsosaurus )の全身骨格の実物化石。 白亜紀後期、体長60~70cm、ワニの仲間の水生爬虫類。 魚を食べていたと考えられる。 右の白い箱の中に頭骨が入っている。 |
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■8/14・ラムベオサウルス クリーニング、保護処理を施し、保管棚の中に置かれたラムベオサウルス ラムベイ(Lambeosaurus lambei)の頭骨の実物化石。 白亜紀後期、全長9m、草食。良く発達した二股のトサカが特徴で、内部に鼻道が通り、大部分が前上顎骨で形成されている。ディスプレイや鳴き声の共鳴器官として使われ、性別や年齢によって、トサカの形状に違いがある。 |
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■8/14・ラムベオサウルス テーブルの上に置かれた石膏のカバーが付いたラムベオサウルス ラムベイの連続した尾椎(caudal vertebrae)の実物化石。 筋肉・腱の化石が残っている。神経棘(neural spine)を挟むように束になった細長い筋状のものがそうである。この腱のおかげで尾がピンと水平に保たれている。 |
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■8/14・アンキロサウルス 保管棚の中に置かれたアンキロサウルス マグニべントリス(Ankylosaurus magniventris)の頭骨の実物化石。 側頭部と頬の後部からスパイクが突き出している。 |
■8/14・カスモサウルス ティレル博物館のバックヤードの通路に並べられた、カスモサウルス ベリー(Chasmosaurus belli)の頭蓋骨(skull)の複製。 ケラトプス科、全長5m、草食。 白亜紀後期のアルバータ州の地層から産出する。 開口部のある長いえり飾りと1対の長い眼上角と短い鼻角が特徴である。 奥に見られる、より開口部が大きく、眼上角が短めなものは、同種のもので、雌雄の違いと考えられている。 |
■8/14・恐竜人間(dinosauroid) ティレル博物館のscience hall に展示してある恐竜人間(ダイノサウロイド)。 白亜紀末期の獣脚類ステニコサウルス(Stenonychosaurus)は、最も賢い恐竜と考えられ、絶滅せずに進化したら、このような恐竜人間になったと想像された。 作者は、芸術家のロン セーガン(Ron Seguin)と古生物学者のデール ラッセル(Dale Russell)である。 ステノニコサウルスは、現在トロオドン(Troodon)と同じ恐竜と考えられ、トロオドンに統一された。 大きな目は、前を向き、立体視ができたと考えられる。体重と脳重を比べると恐竜の中では、最も脳重の比率が大きく、恐竜人間の元となった。 |
■8/14・トロオドン(ステノニコサウルス) トロオドン科、全長2m、肉食。 トロオドン フォルモスス(Troodon formosus)は、白亜紀末期に北アメリカに生息した。 前肢はやや長く、手先の機能指は3本で、小型の獲物の捕食に適していた。 |
■8/14・アロサウルス ティレル博物館では、恐竜の過去と現在(dinosaurs past and present)という特別展を実施していた。 多くの芸術家の作品を展示してあった。模型や絵画は、かなり精巧に緻密に作られている。 これは、Stephen Czerkas氏製作のアロサウルス フラギリス(Allosaurus fragilis)の実物大模型である。 アロサウルス科、全長7.5m、肉食。 ジュラ紀後期、北アメリカに生息し、当時の最強の肉食竜。 |
■8/14・デボン紀の魚類 デボン紀に魚類は、多様な形を作って発展した。 中央の大きなものは、ドレパナスピス(Drepanaspis)で、ヨーロッパから産出する。異甲目、ドレパナスピス科、全長50cm~1m、デボン紀前期。左下は、胴甲目、ボトレオレピス(Bothryolepis)で、ヨーロッパ、北アメリカなどから産出する。全長40~50cm、デボン紀中期から後期。 |
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■8/14・ダンクルオステウス 節頸目、コッコステウス科、全長6~8m、デボン紀後期、アメリカ・オハイオ州のクリーブランド頁岩層から産出した。ダンクルオステウス テレリー(Dunkleosteus terelli)の頭骨の化石・レプリカ。頭骨の全長110cmもある。魚類の板皮類と呼ばれるグループで、骨板で被われた頭部胸部を持ち、骨がそのまま歯を形成している。 |
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■8/14・エリオプス と ディメトロドン 手前は、北アメリカ最大の原始両生類、エリオプス(Eryops)で、後方は、肉食爬虫類で「帆」を持つディメトロドン(Dimetrodon)。「帆」は、椎骨の棘突起が伸びたもので、体温調節の役目をしていたのではと考えられている。単弓類(盤竜類)、スフェナコドン類、全長2.5~3.3m、二畳紀前期~三畳紀初期。エリオプスを食べていたかもしれない。 |
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■8/14・エリオプス ワニのように水中と陸上を行き来し、陸上で十分活動できるだけの頑丈な骨格を持っていた。手には指が4本しかない。皮膚の下には、骨性の結節があり、ヨロイのように外敵から身を守っていたと考えられる。迷歯類、ラキトム類、全長1.5m、二畳紀前期~三畳紀初期、魚食性。 |
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■8/14・ディロフォサウルス コエロフィシス科、ディロフォサウルス ウェテリリー(Dilophosaurus wetherilli)。 全長6m、早期の肉食竜、ジュラ紀前期、北米アリゾナで発掘。2つのトサカが特徴。首が長く、前肢・後肢は3本指、恥骨の先端にふくらみがないケラトサウルス類の特徴を示す。全体に華奢な骨格である。右は、ヘテロドントサウルス タッキー(Heterodontosaurus tucki)。南アフリカで発掘、1.2m、早期の草食竜。 |
■8/14・竜盤類の骨盤 恐竜は、骨盤の形から2つに分類されている。トカゲの骨盤に似ている竜盤類と、鳥の骨盤に似ている鳥盤類である。 竜盤類の骨盤は、腸骨の下の前部(写真では右)に先端が膨らんだ恥骨が前方に向いて付き、後部に後方を向いて坐骨が付く。 竜盤類に属する恐竜は、獣脚類と竜脚形類に分けられ、獣脚類は、肉食で、ケラトサウルス類とテタヌラ類に分けられる。現代の鳥類は、このテタヌラ類から発生したと考えられている。竜脚形類は、古竜脚類と竜脚類に分けられ、竜脚類は四足歩行で草食である。 鳥盤類に属する恐竜は、鳥脚類と剣竜類、角竜類、曲竜類、厚(堅)頭類、スケリドサウルス類に分けられ、みな草食である。 |
■8/14・鳥盤類の骨盤 鳥盤類の骨盤は、腸骨の下の前部(写真では右)に二股になった恥骨が付き、前方に向いているのが前恥骨突起で、後方を向いているのが後恥骨である。腸骨の下の後部に後方を向いて坐骨が付く。後恥骨と坐骨が平行になる。 |
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■8/14・アルバートサウルスの頭骨 ティラノサウルス科、全長7~8m、肉食。 アルバートサウルス リブラトゥス(Albertosaurus libratus)は、ゴルゴサウルスとして有名になったものと同じである。ティラノサウルスより細身で軽量、頭骨も幅が狭く、眼はそれほど前向きではない。歯の数は多かった。 白亜紀最末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・グリポサウルス ハドロサウルス科、全長7~9m、草食。 グリポサウルス ノタビリス(Gryposaurus notabilis)は、鼻の上が隆起してコブ状になっている。 吻部は、くちばし状で幅はやや広い。 前肢は、長く4本指、後肢は、3本指である。 白亜紀末期に北米で繁栄し、かなりの移動能力があった。 |
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■8/14・パラサウロロフス ハドロサウルス科、全長10m、草食。 パラサウロロフス ワルケリ(Parasaurolophus walkeri)は、頭部に前上顎骨と鼻骨によって形成された1mもある長い筒状の突起(トサカ)を持つのが特徴である。内部には鼻道が通り、先端でUターンして咽喉部へ戻っている。発声器官と結びついて共鳴器官として機能したと考えられている。 白亜紀末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・プロサウロロフス ハドロサウルス科、全長7m、草食。 プロサウロロフス マキシムス(Prosaurolophus maximus)は、頭部に突起(トサカ)を持たない「フラットヘッド」のグループである。両眼の間が隆起しているのが特徴である。 サウルロフスに比べ、小型で細身である。白亜紀末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・アナトティタン ハドロサウルス科、全長9m、草食。 アナトティタン コーペイ(Anatotitan copei)は、旧名アナトサウルス。また、エドモントサウルスは、同じものと考えられている。アヒルに似たハドロサウルス科で最も長く幅広のくちばしを持つのが特徴である。ミイラ化した化石が発見され、皮膚のモザイク状の小結節が均一で背中に行くほど大きくなることもわかった。白亜紀最末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・アルバートサウルス ティラノサウルス科、全長7~8m、肉食。 アルバートサウルス リブラトゥス(Albertosaurus libratus)は、ティラノサウルスより細身で軽量、前肢もより小さくなっている。 眼はそれほど前向きではない。 白亜紀最末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・ティラノサウルス ティラノサウルス科、全長10~13m、肉食、白亜紀最末期、北米。ティラノサウルス レックス(Tyrannosaurus rex)は、陸棲肉食動物最大のもので、雌の方が頑丈な体であった。尾の基部の血道弓の長さによって雌雄が判別できる。ドラムヘラーより上流のハックスレーで1981年に発掘され、頭部はまだ岩の中だが、ほぼ完全な標本の一つ。 |
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■8/14・カスモサウルス ケラトプス科、全長5m、草食。 カスモサウルス ベリー(Chasmosaurus belli)は、長いえり飾りと細長い顔面が特徴であり、長い2本の眼上角と鼻角を持つ。写真の眼上角は短くすらりとした顔面なので雌と思われる。白亜紀末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・トリケラトプスの頭骨 ケラトプス科、全長8~9m、草食。 トリケラトプス ホリダス(Triceratops horridus)は、幅広の短いえり飾りと良く発達した頑丈な眼上角と短い鼻角が特徴。白亜紀最末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・エドモントニア ノドサウルス科、全長7m、草食。 エドモントニア ロンギセプス(Edmontonia longiceps)は、頭骨と前半身の装甲が発見されている。吻部の先端は、幅広でくちばし状に突き出している。首から肩にかけ、中央に隆起のある大型の骨板が左右対称に3列並び、側面には4対のスパイクが突き出ている。白亜紀末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・コリトサウルス ハドロサウルス科、全長9m、草食。 コリトサウルス カスアリウス(Corythosaurus casuarius)は、頭骨に半円形のトサカが発達している。吻端は幅広のくちばし状になっている。歯は、600本以上ある。白亜紀末期に北米で繁栄した。 |
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■8/14・ヒパクロサウルス ハドロサウルス科、全長9m、草食。 ヒパクロサウルス アルチスピヌス(Hypacrosaurus altispinus)は、コリトサウルスによく似たトサカを持つが、形状が異なり、低く横幅があり、三角形に近い形である。白亜紀末期に北米で繁栄した。 |
■8/14・ランベオサウルスの頭骨 ハドロサウルス科、全長9m、草食。 ラムベオサウルス ラムベイ(Lambeosaurus lambei)の頭骨。 良く発達した二股のトサカが特徴で、内部に鼻道が通り、大部分が前上顎骨で形成されている。 ディスプレイや鳴き声の共鳴器官として使われ、性別や年齢によって、トサカの形状に違いがある。 前肢は、長く4本指、後肢は、3本指である。 白亜紀末期に北米で繁栄した。 |
■8/15・恐竜公園地図 恐竜公園(Dinosaur Provincial Park)全体の地図。 |
■8/15・チャンプソサウルス エントランスに展示してあったチャンプソサウルス。 双弓類、鱗竜類、有鱗類、トカゲ類、全長1.8~2.5m、魚食。 チャンプソサウルス(Champsosaurus )は、淡水の湖や川に生息し、水陸両生であった。 長い顎と尖った歯から、魚を食べていたと考えられる。 白亜紀後期に北米で繁栄し、新生代始新世まで(7000万年前~4000万年前)生き延びた。 |
■8/15・カスモサウルス ケラトプス科、全長5m、草食。 カスモサウルス ベリー(Chasmosaurus belli)は、長いえり飾りと細長い顔面が特徴であり、長い2本の眼上角と鼻角を持つ。写真の眼上角は短くすらりとした顔面なので雌と思われる。白亜紀末期に北米で繁栄した。動きのある展示の仕方である。 |
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■8/15・ランベオサウルスを襲うドロマエオサウルスの群れ ランベオサウルス ラムベイ(Lambeosaurus lambei)を襲うドロマエオサウルス アルバーテンシス(Dromaeosaurus albertensis)4匹の群れ。 群れで狩りをしていた。 |
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■8/15・ランベオサウルスを襲うドロマエオサウルス ドロマエオサウルス科、全長1.8m、肉食、白亜紀末期。 頭骨は、高さも横幅もあり、頑丈で、ティラノサウルスに似ている。歯の数も少なく大きい。 口による攻撃が専門だったことを伺わせる。 |
■8/15・ランベオサウルスを襲うドロマエオサウルス ドロマエオサウルスは、頭骨等断片的な骨格しか発見されておらず、白亜紀前期のデイノニクスを元に復元されている。 腱で強化された尾は、しなやかな棒状になり、バランスを取るために働いた。 後肢の第2指の大きなかぎ爪は、武器として攻撃力の中心となった。通常の歩行時は、このかぎ爪を接地しないように持ち上げていたと考えられている。 前肢も長く、強力で、手首の自由度も高く、捕食行動に適した構造を持っていた。 |
■8/15・マイクロサイト マイクロサイトの説明パネル。 大きな骨格化石だけでなく、小さな化石も恐竜の生態や、古環境を復元するには大変重要である。 小さな脊椎動物の化石が密集したところをマイクロサイトと呼ぶ。 歯の化石や指の化石、魚の鱗などが多く発見できる。 |
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■8/15・フィールドステーション ティレル博物館員からのフィールドステーションでの説明が終了し、恐竜公園内(バッドランド)の見学に向かう一行。 |
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■8/15・恐竜公園内を見学、ディスプレイハウス ティレル博物館員の案内で恐竜公園内を見学する。ディスプレイハウス(Display House)には、発掘した恐竜化石が地層の中にそのまま保存されている。 |
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■8/15・ディスプレイハウス内の恐竜化石 ディスプレイハウス(Display House)内の発掘した恐竜化石。地層の表面に骨格を浮き出させて保存処理を施して展示してある。ハドロサウルス科の恐竜。 |
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■8/15・ディスプレイハウス内の説明板 ディスプレイハウス(Display House)内の発掘した恐竜化石の説明板。どれがどこの骨か、わかりやすく説明してある。 |
■8/15・ティレル博物館員の珪化木の説明 ティレル博物館員が、あちこちに転がる珪化木の説明をしている。 珪化木のほとんどが、メタセコイアなどの針葉樹とのことである。 珪化木とは、木の幹がケイ酸分を多く含んだ地層中に埋もれ、長い年月の間に木質とケイ酸が置き換わり、石のようになったものである。 年輪や木の形状はそのままに保存されている。 丸太状で転がるものもあれば、このようにバラバラになったものもある。 |
■8/15・ティレル博物館員がマイクロサイトを案内 ティレル博物館員(女性)がマイクロサイトを案内し、表面に落ちている化石を拾い、見せるように指示した。 しかし、持ち帰りは許されず、貴重なもの(恐竜?の足の骨と亀の甲羅)は、フィールドステーションに持ち帰り、その他はその場に捨てさせられた。 |
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■8/15・砂岩層中の恐竜の足の化石断面 比較的風化して柔らかい砂岩層中に、恐竜の足の骨が露出していた。 途中で折れていて、断面がよく観察できる。 内部はケイ化しており3重の構造を見せている。 |
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■8/15・別のマイクロサイト 別のマイクロサイトの 場所へ案内される。 いくつかのグループが車で回っている。 |
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■8/15・マイクロサイトで化石を見つける マイクロサイトで大きな骨格化石や小さな化石を見つけようとするが、なかなか見つからない。 斜面より、下の平坦なところの方が見つけやすい。 雨水に流され、平坦なところに集まるようだ。 |
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■8/15・自由見学路で車から降り見学 立ち入り禁止区域内を見学した後、ティレル博物館員と別れ、自由見学路を回る。 係員がいないので丘に登ったり、至る所をなめ回すように恐竜化石を見つけようとする。 あちこちに恐竜化石の破片は落ちている。 |
■8/15・レスブリッジ・ロッジ・ホテル 恐竜公園からレスブリッジに移動し、レスブリッジ・ロッジ・ホテルに到着。中が吹き抜けになっており、中庭には、プールなどがあった。 |
■8/16・卵と巣の化石の発見地 崖を降りる途中、写真の中央に黒い覆いが掛けられているところが恐竜の卵や巣の発見地である。 谷を挟んだ向こう側の崖の斜面にも発掘した跡があり、広範囲に巣があったことがわかる。 1987年に女子大生であるウェンディ・スロポーダが発見した。 14の巣が見つかり、中からヒパクロサウルス(Hypacrosaurus)の幼体(孵化直後)の化石や、周囲から子供や大人の化石も発見されている。 |
■8/16・卵と巣の化石 博物館員の足下右側に、セッコウのジャケットに包まれた卵と巣の化石がある。明るい灰色の泥質岩の中に、ピンクがかった褐色の卵の殻が見える。12から24個の卵が確認でき、一見粉々になったように見えるが、堆積後押しつぶされたようである。中から幼体の化石も見つかり、ヒパクロサウルスの巣であることがわかった。地層や堆積物等を調べると、約7000万年前、熱帯湿地の河川の土手に河川に沿って巣を作り、産み付けた卵の上に枯葉等を被せて保温していたことがわかった。北へ200km離れた同じ時代の地層からは、幼体の化石は見つからないことから、ここが営巣地で、群れをなして移動して来て、卵を産み、幼体を育て、十分成長したらまた北へ帰って行く、大移動をしていたことがわかった。 |
■8/16・骨化石の発掘現場 デビルズクーリーより上位の地層にあたると思われる。 かなり大型(長さ1.2m)の恐竜の足の骨化石が露出している。 セッコウのジャケットも被せてない、黒いビニールで覆っているだけである。 発掘する余裕がないようだ。 この辺の至る所に恐竜の骨化石が転がっていた。 貯水池の澄んだ水の底にもはっきりと骨化石の破片が見えた。 かなり広範囲によく観察したが、歯の化石等をまったく見つけることができなかった。 博物館員が採集してしまったのか。 |
■8/17・フォート博物館・トーチカ レスブリッジから3号線を西に進み、フォート・マクレオドにある、1956年に創設された博物館。 1873年に編成されたノースウェスト騎馬警官隊の博物館である。 入口脇にある砦の角の要塞「トーチカ」(Corner Blockhouses)。 |
■8/17・カスケード・ロック・ガーデン バンフ市内のボー川を越えた南にある、カスケード・ロック・ガーデン(Cascade Rock Garden)からバンフアベニュー(Banff Avenue)を見る。 正面には、カスケード山(Cascade Mauntain)2998mがそびえる。 |
■8/17・バンフ・スプリングス・ホテル バンフ市内の南東にある、トンネルマウンテンドライブのビューポイントから、有名なバンフ・スプリングス・ホテル(Banff Springs Hotel)を見る。 緑の山と森林に囲まれた古城風のホテルは、幻想的である。 |
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■8/17・夕食場所・カナナスキスへ向かう 1号線をバンフからカルガリーに向かう。バンフ南東のカナナスキスにある「カナナスキスゲストランチ(Kananaskis Guest Ranch)」で夕食。ドーナツテントで食べる本場のカウボーイ料理、農業用フォークに刺した牛肉の丸焼きがびっくり。薄暗い森の中での夕食も、野趣あふれて大変良かった。 |
■8/18・バッファロー・パドック バンフ市内の北東にあるバッファロー・パドック。 柵で囲まれた広い土地の中にバッファローが放し飼いになっている。 近くの白樺の木に熊の爪痕(矢印)が見られた。 熊の縄張りを表す印だとのこと。 |
■8/18・コロンビア・アイスフィールド・シャレー コロンビア大氷原に到着、1937年に建てられた山小屋風の建物(シャレー)の前に車を止める。 赤い屋根のシャレーは遠くからもよく目立つ。 1階のギフトショップでは、ロッキー山脈中から発掘された、カンブリア紀の化石が多く売られていた。 1937年当時、コロンビア大氷原の先端は、このシャレー付近まであったとのこと。 地球温暖化で氷河は退行し、現在は遥か彼方になっている。 |
■8/18・コロンビア氷河のスノーホール スノーモービルから見たスノーホール。 コロンビア大氷原の中にはクレバスが多く、50m下の氷河の底まで穴が空いていて、溶けた水が流れ込み、氷河の底から下流に流れている。 まれに、落ちる人もいるとか、しかしほとんど助けられず、数十年から100年後ぐらいに氷河の末端に出てくるという。 怖い話である。 |
■8/19・ライオンズ・ゲート・ブリッジ バンクーバーの北西に位置するスタンレー・パーク(Stanley Park)のプロスペクト・ポイント(Prospect Point)から見たライオンズ・ゲート・ブリッジ。 バラード入江の入口ファースト海峡に架かる橋。 橋の入口両側にライオンの像がある。橋の向こう側は、ノースバンクーバーである。 橋の上は、3車線道路で、時間によって上り2車線、下り1車線、又は逆になる。 時間帯によっては日本並みの渋滞になるとか。 |